鬼滅を最終巻まで読み終えた。
遊郭編のあたりで長いこと読むの止まってて、
無限列車のブームで原作を一気買いした妹から
全巻借りてやっと世間一般に追いついた。

最終決戦が長く続いてそのままラストバトルまで
もつれ込んだのが驚いたな。
一回は撤退するかと思ったので。
遊郭編の後半あたりのダレたのは何だったのか、
最後のたたみかける展開は怒涛でしたね。

以下、ついったではビビッて言えない冨樫信者の感想文。

よくもまあ次から次へとこれだけ
悲惨な家族のかたちを描けるなあと…
理不尽につぐ理不尽!そしてまた理不尽!理不尽の嵐!!
家の犠牲になったキャラの描写が出るたび
もうやめてあげて!という気持ちになった…。
大正時代の話だったからまだ、どうにか、という…。

たんまりあるいろんなかたちの家族の話、
最終回で確定した複数の男女カプ、
こんなに私が好きな要素があるのにも関わらず
柱や鬼たちのエピソードにだばだば泣きながらも
原作を読み終わった時に思ったのは
「読み返すことはないだろうな」でした。
なんでだろうな、不思議だよな…。

最初のうちは気にならなかった、
セリフとモノローグで全部説明する物語の構成が
中盤くらいからなんかもやもやするようになり、
作者が読者を信用してないのかもしれないなと思ってからは
個々のエピソードに感動するからこそ、なんだかしんみりした。

本当に、こんな、ぜーーーんぶ、説明しちゃうんだな…
ワンピの尾田っちか?
(最近読んでないので今や見当違いだったらスイマセン)

この「全部説明する」傾向って漫画だけではなく
アニメも映画もドラマも舞台も、ここのところ
だいたいのエンタメで見かける現象だと感じていて、
作り手側が観客の誤読を恐れているからそうなるんだと思うし
「何を伝えたいのか意味不明だった」のような感想を
避けるために施されているんだろうけど、
私みたいなひねくれた人間としては
「ほほう…みくびられたものだな…」みたいな気持ちになる。

ハンター0巻の最後とかを見習ってくれよ…
そういう意味ではさあ、なんぼか冨樫漫画の方が、
「読み手の”漫画を読む力”を信じている」と感じられる。

冨樫本人はそんなこと考えながら描いてないんだろうけど、
いっそ読者を置いてきぼりにするくらいの物語の方が
少なくとも自分には突き刺さるんだろうな、と思った。

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